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TEL.0561-85-5222

〒489-8555 愛知県瀬戸市南山口町539-3
 愛知県赤十字血液センター4階

よくある質問

さい帯血を提供する

Q1.さい帯血を採取する時、お母さんや赤ちゃんに痛みがありますか。
A1.さい帯血は赤ちゃんが生まれたあと胎盤がでてくる間にさい帯(へその緒)の血管に輸血バックの針を刺して取ります。さい帯に針を刺しても痛みは全くありません。よってお母さんや赤ちゃんに痛みはありません。

Q2.さい帯血を採取すると、お母さんや赤ちゃんに後遺症が残る可能性がありますか。
A2.さい帯血はお母さんや赤ちゃんが元気なのを確認して採取しますので、お母さんや赤ちゃんに後遺症が残る可能性は全くありません。

Q3.提供したさい帯血は、すべてバンクに保存してもらえますか。
A3.現在さい帯血移植に使用するために保存されるさい帯血は、保存時で細胞数8億個あるさい帯血(採取時に約80ml以上の量のあるさい帯血)が対象になっていますのでそれより細胞数が少ないと保存されません。また現在、中部さい帯血バンクを含む多くのバンクでは、人手が足りないため土曜日と日曜日は保存ができません。さい帯血はネットワークの取り決めで24時間以内に保存のための操作を開始しなければならないので、結局金曜日の朝9時から日曜日の夜9時までのお産のさい帯血は保存できません。

Q4.さい帯血を採取する時、分娩の処置の時間が長くなりますか。
A4.さい帯血は、赤ちゃんが生まれてから自然に胎盤が出てくるまでの時間に採取されますので、分娩の処置の時間が長くなることはありません。

Q5.ふたごの赤ちゃんの場合、さい帯血はたくさん採取できますか。
A5.ふたごの赤ちゃんの場合、二人の赤ちゃんのお産を安全におこなうためさい帯血採取の対象としていません。

Q6.正常分娩の場合だけさい帯血が採取されるのですか。
A6.そうです。赤ちゃんと妊婦さんの安全を最優先にするため基本は正常分娩を対象にしています。ただ、帝王切開でも赤ちゃんが2500グラム以上あって、母子共に元気であれば採取されます。

Q7.一度、提供して保存したさい帯血を、返してもらう事はできますか。
A7.提供する時の同意書に書いてある様に、一度提供して保存したさい帯血をお返しすることはできません。

さい帯血移植をする

Q1.さい帯血移植をする時、よく「血液のHLA型が全部合わなくても移植ができる」と言われますが、輸血の時に言われるABO式血液型とHLA型との違いを教えて下さい。
A1.昔から大量の出血時に他人の血液を補うという輸血の試みがされましたが、ある人はうまくいき、ある人では輸血後溶血による黄疸などが起きて死亡したりするため、1900年までは輸血は治療として確立されていませんでした。1900年初頭にLandsteinerは、ABO式血液型を発見しABO式血液型を合わせれば輸血が安全に行えることを証明しました(彼はこの業績によりノーベル生理医学賞を貰いました)。ABO式血液型は細胞膜にあるO型を決める構造(H型と呼ばれます)に糖の一種類のガラクトースが付けばB型、またNアセチルガラクトサミンが付けばA型になります。この末端に糖を付け加える酵素の遺伝子(第9番染色体にある)をもっているか否かで血液型が決まります。一方、HLA型はABO式血液型と全く異なり、ヒトの第6番染色体にある遺伝子で決まる型で核のあるすべての細胞にあります。ABO式血液型とは全く関係ありません。成熟した赤血球は核がないためHLA型はありません。GVHDなどの移植時の免疫反応はHLAを介して起きるのでHLA型を合わせることが移植を成功させるために重要になります。

Q2.さい帯血移植後、「GVHDに気をつけましょう」と言われましたが、GVHDとは何ですか。
A2.GVHD(Graft Versus Host Disease)は移植片対宿主病のことです。移植されたさい帯血(移植片、Greft)が移植後に患者さんの体に生着してから患者さん(宿主、Host)を異物とみなして免疫反応をおこして、皮膚の発疹や黄疸や下痢をおこす病気のことです。

Q3.さい帯血移植は、GVHDが軽く、HLA型が6つのうち4つ以上合えば大丈夫だそうですが、なぜですか。
A3.さい帯血移植に用いられるさい帯血中のGVHDを引き起こす細胞は赤ちゃん由来の細胞なので免疫反応の一種であるGVHDを起こす力が骨髄中の細胞よりやや弱いと考えられています。

Q4.HLA型が全部合っているさい帯血移植の方が、合っていないものより成功率は高いですか。
A4.HLA型が全部合っているさい帯血移植の方が、合っていないものより拒絶は低くGVHDが軽いことが分かっています。したがって子供などで生まれつきの免疫不全症などにさい帯血移植をするときはHLA型が全部合っているさい帯血が選ばれます。ただ、白血病などの成績はHLA型が全部合っているさい帯血移植と2抗原不一致のさい帯血移植とで差がないと考えられていますので、HLA型が全部合っているさい帯血を探す必要はありません。

Q5.さい帯血移植で、女性が男性のさい帯血を移植すると、体型が男性のようになりますか。また、男性が女性のさい帯血を移植すると女性のようになりますか。
A5.女性の患者さんが男性のさい帯血を移植すると、患者さんの血液の細胞の性別はさい帯血の性別の男性になります。しかし、血液以外の性別は変わりません。したがって移植後に体型が男性のようになることはありません。男性が女性のさい帯血を移植されたときも同様です。

Q6.さい帯血移植までに大体、どれくらいの日数がかかりますか。
A6.さい帯血の出庫の依頼があってから、さい帯血バンクではさい帯血移植に用いられるさい帯血のHLA型の確認や、さい帯血の血液を作る能力の再確認をします。これに約2週間かかりますので、依頼から出庫まで通常2週間以上必要です。しかし緊急時にはHLA型の確認のみをして、出庫後にさい帯血の血液を作る能力の再確認を移植病院へ報告することも可能です。実際に中部さい帯血バンクでは、1999年10月の東海村の放射線能漏れの事故時に被爆者の救済のため3日でさい帯血を出庫しました。

Q7.さい帯血移植をする時、痛みや不快感などありますか。
A7.さい帯血移植は、約20mlに濃縮されたさい帯血を静脈から注射器あるいは点滴で注入します。痛みや不快感などはありません。


東海臍帯血バンク

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